「太陽の心」を育む祈り

「太陽の心」とはいかなるものでしょうか。「太陽」は、「自らを与えるもの」の象徴です。
「太陽」は、生きとし生けるものを守り育てる熱や光を、無償で平等に与え続けています。
一人ひとりの内なる「太陽」を想ってください。自らの快苦や好悪、損得、正邪、善悪などによって差別することなく、あらゆる人や生命を照らすのです。寒い冬にとって、暖かい「太陽」の熱は生きる力であり、暗い闇にとっては、明るい「太陽」の光は希望にほかなりません。「太陽」のように「自らを与える心」を目ざめさせ、その尽きることのない愛の心に倣って、あらゆる人々の手足となって心を尽くすとき、私たちは与えるだけでなく、自らもこの上ない魂の歓びを与えられることになります。一人ひとりの内なる太陽を想ってください。
(祈りの言葉)
わたくしは自らを与える生き方に憧れます。他のことを想うわたくしを引き出してください。
他のために生きることをわたくしの歓びにさせてください。
わたくしは、「太陽」のごとき愛の心を育みます。自らを捨て、心を尽くして、あらゆる人々の幸せを願うことができますように。わたくしの内なる「太陽」の心を導いてください。
「祈りの道(高橋佳子著)」より