是の如く我れ聞く、或は一国に生れ、或は一郡に住み、或は一県に処り、或は一村に処り、一樹の下に宿り、一河の流を汲み、一夜の同宿、一日の夫婦、一所の聴聞、暫時の同道、半時の戯笑、一言の会釈、一坐の飲酒、同杯同酒、一時の同車、同畳同坐、同牀一臥(どうしょういちが)、軽重異るあるも、親疏別有るも、皆是れ先世の結縁なり(聖徳太子「説法明眼論」)。
「説法明眼論」は聖徳太子によって作られたもので、身近な人との出会いも前世からの因縁によるものであるので、一人一人との出会いを大切にすることの重要性を説いています。